Vフォー・ヴェンデッタ

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予告から感じられる雰囲気を愚直に、そして怖いくらい安易に描きましたよ、という映画だった。独裁政権下の架空の現代(近未来?)イギリスという派手な舞台なのに、妙に真面目にちいさくまとまった話を見せられてもなあ。正義のテロでは人は死なないらしいことと、軍隊の腰ぬけっぷりに驚愕。
髪のあるナタリーも、丸刈りでくりくりになったポートマンもどっちも可愛らしかったけど、話はもうちょっとなんとかならんかったのか。まー、時間つぶしに見るにはそれなりに良しか。アクションは頻度低いけど密度は高いしキザなセリフ回しや小道具はいっぱいあるし、お腹はいっぱいになる。

でもこの映画のラストで簡単に爽快感を感じる(自分もちょっと感じたけど)のはめちゃめちゃ怖い。あんなんで一斉蜂起しちゃっていいのか。ナチスドイツはそうやって生まれたんじゃないのか。