Googleが独自ブラウザを開発

http://slashdot.jp/article.pl?sid=04/09/21/0151254&topic=112 より。

え?googleWebブラウザ?と一瞬思ったけど、よく考えてみると当然の流れですかね。

膨大なデータ
googleは膨大なWeb上のデータを持っていて、さらに高速な全文検索システムも持っている。膨大なデータを解析するといろいろなことができる。今でもページランクはいうまでもなく、スペルチェッカーや、関連リンクの解析とかちょこっと見せてる。googleは膨大なWebデータから何が得られるか、それをどう生かすかってことを十分に考えてるだろう。隠し玉がいっぱいあっても不思議じゃない。
Web(HTML)の限界
googleのUIはとてもシンプルで評判が良い。下手にDHTMLを使わずにHTMLの枠の中でユーザビリティを考えた上のことだろう。逆にその制約には悩まされ続けたに違いない。「こういう表示ができれば、こんな風に見せることもできるのに、今のブラウザでは中途半端にしかならない」とか。現に、googleから得られる関連サイトリストをtouchgraphを使ってネットワーク表示するツールなんてのもある*1googleのデータをうまく可視化してやれば違う世界が見えてくる実例だろう。
脱ブラウザの動き
googleはすでにWebサービスで検索結果を取得するインターフェイスを持っている。Webサービスを使えば、Windowsクライアントだろうが、Javaだろうが、perlだろうがクライアントを作ることができる。google Webサービスを使ってどんなソフトができるか?なんてコンテストをgoogleが主催したことも記憶にあたらしい。googleはブラウザの向こうの1サイトで終わる気はないってことだ。

と、いう流れでいくと、どっかのブラウザの後追いなんかでは決してなくて、すごく派手なgoogle専用リッチクライアント、なんてのがでてくる気がします。
バックエンドはそのままWebサービスにするにしても、今提供されているのより細かい情報が取得できるもの(専用クライアントでしかアクセスさせない、なんてのも容易に想像がつく)。
フロントエンドにはブラウザより表現力が優れ、よりインタラクティブなリッチクライアント、下手したらフラッシュもびっくりなグラフィカル*2なやつ。

さらにgoogleGmailで、ネットワークストレージが実用になる実証をやろうとしてるようにも見える。google専用クライアントには、当然Gmail用の機能も付けてくるだろうし、他のデータもネットワーク上に置くような環境を出してくるかもしれない。
そしてもしgoogleが、プライベートなデータも含めネットの向こう側の膨大なデータを快適に扱えるクライアントを作れたとすれば。
そうなれば、もはやOSはどうでもよくて、「googleクライアントが動けばOSはなんでもよい」みたいな世界がやってくるんじゃないだろうか。

*1:はてなにもおとなりページをネットワーク表示するやつがありますね

*2:ニュースソースのニューヨークポスト(http://www.nypost.com/business/30438.htm)の記事を読むとAvalonの人も雇ってるみたいなので、UIに力を入れてくるのは間違いないと思う