空の中
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/10/30
- メディア: 単行本
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おもしろいよーこれ。
各キャラの設定やセリフまわしなんかはややライトノベル風*1でちょっと軽い感じもするけど、基本的な描写はきちっとしてるし、なんといっても空の上が抜群にいい雰囲気。「高度2万メートルあたりに存在する未知の巨大物質!」というSF設定とあいまって、えもいわれぬどきどき感があります。
今、121ページまで読んだのですが、最後から5行目のところでシビレました。鮮かに浮かびあがえるイメージと、かきたてられる好奇心。これが味わえただけでもう満足。
というわけで続き読みます。
12月27日 追記
読了。
そこそこ楽しめた。
上記であれだけ持ち上げている空の上の描写も後半ほとんど出番がなく、結局物語は異生物とのファーストコンタクトと、かなりひねくれた二人の高校生の心情へと収束していっちゃいました。その点はちょっとがっかり*2。
まあ、それはそれとして、青春活劇をSF風の味付けで書くのには成功していて、それなりに楽しめました。えらい小さいとこにまとめちゃったな、とは思うが、まとまっていることはまとまってる、てなとこです。
なんだろ、あんまり誉めてない書き方になっちゃいましたが、つまんないわけではないですよ*3。読んでるときはそれなりに「ふむふむ」と楽しみながら読んでるんだけど、ただ、振り返っておもいだしてみると、「あれ?」みたいな。
ああ、なんだこの感想は*4。
読んでるときは楽しかったんだよ!おもしろかったんだよ!頼む信じてくれ。