昨日購入

All You Need Is Kill (スーパーダッシュ文庫)

All You Need Is Kill (スーパーダッシュ文庫)

ALL YOU NEED IS KILL」のほうが本屋で目についたので購入。ライトノベルド真中のレーベルなのに帯に神林長平の推薦文がついていて、あまりのアンバランスさに思わず手にとってしまいました。ついでに同じ作者のデビュー作購入。デビュー作のほうはやたらとプログラミング言語ワードが多用されていたので気になって買ってみた。

ALL..のほうは、ヒロインがライトノベルちっくなキャラ造詣(またか…)で引きかけたけど、全体としてはよくできている。戦場でおこるタイムスリップで7回死んだ男が勇者になる、でもエセ勇者みたいな。ゲーム世代の無常観が醸しだされていて、結構おもしろかったです。佳作佳作。
デビュー作のほうは、べたべたのライトノベルでかなりひきぎみ。どうしてもライトノベルというのはドジっこやら、寡黙で言葉づかいがまんま2chな委員長とか、やたら胸のでかいおねーさんとか出さないと満足しませんか。
でもたまに、「精神集中するときは、素数を遅延評価で求めるようにしている」とかこれまたべたべたな関数型言語トークがとびだしてくるのには油断できない。言語の式まで書いてあったよ!笑ってしまった。これいいのか?一般のライトノベル読者に受けいれられているのか?ノリが通じればいいのかな。でもそのノリもやや過剰。
この人ならキャラ造詣普通に書いても、きっちりした構成と演出さえできればおもしろい話になると思うんだけどな。ALL..読んだ限りではできると思うし。切に希望する。