読書感想文の憂鬱

あーそういえば夏休みか。夏休みの宿題といえば、「自由研究」と「読書感想文」が目の上のタンコブだったような気がする。いまだ夏休みになると、児童/生徒諸君はこの二つに苦しまされているのだろうか。しかし、世はインターネット時代。読書感想文もネットから切り貼りして出すのが定番になりつつあるようで。
向井さんとこ(http://www.jmuk.org/d/?path=2005/08/15#d15t01)経由で、要点はこのへん。

ネット上の情報をmixして新たな情報を作りだすあたり、これがWeb2.0ってやつですか。素晴しい。まあ、僕としては「読書感想文」なんてものは、「学校の宿題」などというくだらない物の中でも、1、2を争うくだらない作業だと思っているので、省力して貴重な夏休みを有効活用するのはいいんじゃないですかね。そいえば、僕も中学の時に、小学生の時に書いた「銀河鉄道の夜」の感想文をそのまま提出したな*1。懐かしい。
しかし、まだ読書感想文なんてあるんだなー。いいかげん止めようよ。あんな誰も幸せにならない作業*2。そんなことをやらせるよりも、先生が自分の好きな本の感想を熱く語る時間を作ってはどうか。話を聞いた生徒がその本を読む気になったなら読ませればよい。なんなら「どれだけの生徒に読む気をおこさせたか」を教師全員で競えば、イベントとしても盛りあがるのではないか?
ああ、でもそういうことやっていくと、結局ユニークな感想を評価せざるを得なくなって、(以下引用)

因みに、受験のテクニックなどでもよく触れられることだけれど、国語っちゅーのは読解力よりも、その出題者がどんな答えを書いて欲しくてこの問題を出したかを推理する能力を発揮する場なのですよ。って、これは「ドラゴン桜」でもあったね。まあ、文章を読むのではあるから、最低限筋を掴める程度の読解力は必要なのだろうけれど。

にもあるように、「出題者の意図を推理してひとつの答えを導きだす」という、いわゆる現代国語の概念と真っ向から対立しちゃうのかな。もしそうだとしたら、つくづくねじれた教科だな「国語」。

*1:中学生の時に書いたやつを高校の時に出したんだったかな。よく覚えてない。

*2:あ、推薦図書を売ってるとこだけは幸せになってるのか