ミステリィな夢

毎度おなじみ夢のコーナー。今日の夢は、短編推理小説だった。推理小説を読む夢。「文章を読んだ」記憶があるので、自分が体験している夢ではなかった。忘れないうちにメモ。
舞台はとある大学の構内。大学の卒業生4人組がひさしぶりに大学をおとずれるのだが、そこで事件が起こる。事件の内容は、爆破事件か殺人だったような気がする。容疑者はその4人。はたして誰が犯人なのか?
ちなみに4人は、主人公の「僕」、ヒロイン、ジャイアンぽいキャラ、とあと一人。あと一人はキャラがたってなかったので覚えていない。ヒロインはジャイアンぽいキャラの彼女という設定。
犯人特定の鍵は構内での各人の移動スケジュール。4人はわけあってバラバラに行動しているのだが、4人の証言(及び地の文)からは直接犯行現場に近寄った記述はない。そのまま解釈すると誰も犯行を実行できなかったという制約の中で、大学構内の地図を見ながら、誰が犯行現場に行き得たのか?というのを考えることになる。時刻表トリックの変種だな。
と思いきや、真相はアンフェア極まりなかった。なんとヒロインが霊媒体質で、「あるきっかけ」を元にして意識を乗っとられてしまうのである。さらに意識をのっとられている間には、ヒロインには意識がなく、後から偽の記憶を植えつけられてしまう。まあ、催眠みたいなもんかな*1。というわけで、直接の犯人はヒロインなのだが、それは誰かにあやつられていたから、というオチ。「あるきっかけ」は生々しすぎるのでここには書かない。
もうこの時点でなんでもありなのだが、さらにもう一段ややこしいことになっていた。ヒロインの霊媒体質を知っていたのは彼氏であるジャイアンぽいキャラのみで、ジャイアンはそれを使ってヒロインに何かをさせようとしていたのだが、主人公の「僕」が途中で霊媒体質の仕掛けに気がついて、それを犯行に利用してしまう。いわば、二重に意識を乗っとってしまうわけだ。
その結果、ヒロインのアリバイはヒロイン自身の(偽)意識とジャイアンの証言で成立することになる。ジャイアンは、別のことにヒロインを使ったつもりなので、その間のヒロインの(偽)意識と食い違わないように証言を偽造するからね。でも実は、ヒロインをあやつっていたのは、主人公「僕」であり、「僕」の思うがままにヒロインが犯行を行っていた、というオチ。主犯の「僕」のアリバイは、ヒロインと会って仕掛けをほどこしている部分だけ、ヒロインの(偽)意識にあわせて嘘をついておけば鉄壁になる。地の文では、ヒロインと会って、そして別れたところは書いてあるけど、その間は記述されてなかった。クリスティみたいなやり口だ。
ひどい話である。しかしこれを書いていて、ネタの部分はまるっきりそのまんまな話を昔書いたことを思いだした。さすがに「霊媒体質」とかじゃなかったけど。ひどい話であった。
あれ、でも書きようによってはイける?(コリナイオトコ)

*1:霊媒じゃないな。でも「霊媒」って書いてあったんだよ!