ミス・ダンデライオン

かなりひさしぶりに演劇を見てきた。学生演劇をのぞけば、舞台上での劇を見たのは昔々のキャッツ以来かも。見たのは、「クロノス・ジョウンターの伝説*1」の「鈴谷樹里の軌跡」を原作としてキャラメルボックス(http://www.caramelbox.com/)がやってる「ミス・ダンデライオン」。
土日のチケットはほとんど売り切れなんだけど、大傑作である原作の中でも一番感銘を受けた短編が演劇化されるというので、さっさと仕事を切りあげて平日に鑑賞。
いやー、あの話を1時間によくまとめましたな。ほぼ原作どおり、きっちり舞台の上に再現されてた。「あれ、あのシーンは演劇でどう再現するつもりなんだ?」と疑問に思ったところも見事に処理されてた。うまいなー。おもしろかった。もともとのお話が良くできてるだけに、舞台の制約ゆえの改変をいれずに「舞台上での再現」に留めたのは正解な気がするな。
ただ、あの一言のしゃべり方がちょっとイメージと違ってて微妙に残念。もうすこしテンポ良く韻を踏んで、冷静にさらっと言うほうがインパクトあるような気がした。あと一点、最大の残念ポイントがあるのだが、それはここには書かない。
てなわけで、よさげなのがあれば演劇もちょくちょく見に行きたい。

ところで、この話では「たんぽぽ娘」というSF小説が登場するのだが、今は絶版らしく実物が読めない。どっかのサイトにあらすじが載ってて読んだんだけど、それもまた傑作。でもどこのサイトかわからなくなってしまった。どこだったかなあ。