涼宮ハルヒの憂鬱

ああもう勢いで書いとこ。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

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いちおう読んだ。ライトノベルライトノベルのためのライトノベルによるライトノベルだった。正直いって中身ゼロ。雰囲気をかもしだすためだけの舞台装置が何人か配置されていて、完全にライトノベル予定調和的なレールの上をただ動くのみ。笑ってしまうくらい舞台の上からでてこないまま、学芸会なみのラストに着地する。これが自動生成プログラムから生成された小説だと聞かされても信じるよ。
ネタもSFやオカルトというには超ライトな切り貼りだし、メタな構造もすかすかで迫力ゼロ。キャラはまさに取ってつけてある。ラノベという舞台装置が好きな人にはたまらない……んだろうか。よくわからない。面白がっている人はどこを面白がっているのかな。

追記 ちょいネタバレ?

確かに登場人物そのものがラノベ的シチュエーションを追求していて、それによって物語世界が駆動されていって出来あがってくるのもライトノベル、というメタ構造にはちゃんとなってた。メタライトノベル。けど、それだけじゃあんまり面白い気はしない。メタ構造な小説は世の中に既にそれなりにあるわけだし。
ライトノベルではメタ構造な小説ってないのかな。ライトノベル読者が、メタ構造にはじめて出会って衝撃受けてるなら、面白がるのもわかるかなあ。ほんとか?