「クリプトノミコン (1,2)」 ニール スティーブンスン (ISBN:415011398X,ISBN:4150114013)

クリプトノミコン〈1〉チューリング (ハヤカワ文庫SF) クリプトノミコン〈2〉エニグマ (ハヤカワ文庫SF)
今回お届けするのは、早川SF文庫の「クリプトノミコン」だ。
これは連作小説になっていて、月一で出版されていくらしい。現在2巻(6月あたま)まで出版中。
でお話はというとタイトルからわかるとおり、暗号のお話。舞台は、第二次大戦(昔)と、現代(今)が順番に描かれていく構成。昔のほうは、ドイツ軍と連合軍の暗号合戦を連合がわから描いたもの。アメリカ軍兵士とかチューリングとか、その周辺の人たちが主人公。

今のほうは、フィリピンに「データヘブン」をつくろうとするアメリカのベンチャー企業の話になっている。

昔の登場人物の孫が今の場面ででてきたりするけど、両方に直接の関係は(まだ)ない。そのうちリンクするんでしょう。

とにかく昔、今を問わず、ほとんど全編暗号にまつわる話で、それを紡いでいくのはユーモラスに描かれた登場人物たち。いろんな人がいろんなことをするんだけど、その積み重ねがなんともおもしろい。
もちろん、暗号の話もおもしろい。

まだ2巻だけど、4巻までちゃんと買ってしまいそうです。
ああ、また時間がなくなる。