文章公開システムとしての Wiki

http://yowaken.dip.jp/tdiary/20040707.html#p01
作者の変更と読者の変更を区別して記録するシステム。
デフォルトでみえるのは作者の変更のみ。作者は読者の変更を確認してとりこむか捨てるか決める。
これおもしろい。


もともとの文章の意図は、「なにか文書をWebで公開するときに読者の指摘(typoとかね)を柔軟に取りこみたい。Wikiな柔軟性をいかしつつ、作者の管理権限を強めよう」、ってことだと思うけど、普通のWikiにも適用できるんじゃないかなあ。
前からWikiのシステム(というか使い方)には、微妙な違和感を感じてました。
不特定多数がやりたい放題 書きこむというのがWikiの特徴だと思うんだけど、どーも管理者が見えにくくて、放置されてるようなページに書きこむのには精神的な抵抗を感じます。
一方、書きこみの活発なサイトだと、議論が発散するというか、管理者不在が裏目にでて混沌としたページになっているものも見ます。
結局、一貫性があるページにしようと思うと、

  • 書きこむメンバーが一定数いて、みんなそれなりに書きこみポリシーを把握している
  • 誰かが文章の交通整理する

のどちらかが必要じゃないかなーと思ってました。この提案は後者を自然にシステムにとりこむものだと思います。


上記サイトで提案されてる「作者」の粒度をもうすこし細かくして、ページごとに「作者」を設定できるようにすれば、まずはそのページをマメにメンテナンスする人がいる、ということを明示できる。また、書きこむ読者も自分の書きこみが(一応は)隠されるので「小人さん」に徹することがやりやすくなって書きこみやすくなるんじゃないでしょうか。


「作者」というより「メンテナ」っていうほうが近いかな。

  • 一定期間、メンテナのアクセスがない場合にはメンテナ不在に戻す
  • メンテナ不在のページは誰でも「メンテナ」に成れる

ということにしておけば、メンテナがいるページはある程度アクティブだということがわかるし、メンテナ権を持たれたまま放置されて困るヨーなんてケースもある程度緩和できるだろう。


どんなもんでしょ。