悪夢

寝ながら読んでいた舞城王太郎にあてられたのか、たて続けに悪夢をみた。非常に気分が悪い。

一つ目

僕は自分のベッドでうつぶせに寝ているようだ。ベッドの周囲に何か違和感を感じる。どこか違う。同時に部屋の中に絶対何かいる気配を感じる。絶対になにかいる。とてつもなく怖くてそちらを向けない。頭も重くて微妙に金縛り状態。だんだん体の自由が奪われていく。怖い。怖い。もはや頭をわずかに動かすことしかできない。うわーー。
というところで目が覚めた。僕は自分のベッドでうつぶせに寝ているようだ。ベッドの周囲を確認すると夢の中とは違う。ああ、そうだそうだ。ベッド脇にあんな電灯なんて置いてなかったや。あれは夢だ。よかった。しかしベッドの周囲にまた何か違和感を感じる。同時に部屋の中に絶対何かいる気配を感じる。絶対になにかいる。え?また?まだ夢?現実?とてつもなく怖くてそちらを向けない。頭も重くて微妙に金縛り状態。だんだん体の自由が奪われていく。怖い。怖い。もはや頭をわずかに動かすことしかできない。うわーー。
というところで目が覚めた。僕は自分のベッドでうつぶせに寝ているようだ。ベッドの周囲を確認すると夢の中とは違う。ああ、そうだそうだ。いくらなんでも、ベッドのまわりにあんなに本を積みあげてはないぞ。あれは夢だ。よかった。しかしベッドの周囲にまた何か違和感を感じる。同時に部屋の中に絶対何かいる気配を感じる。絶対になにかいる。え?また?またまた夢?それともこれこそ現実?とてつもなく怖くてそちらを向けない。頭も重くて微妙に金縛り状態。だんだん体の自由が奪われていく。怖い。怖い。もはや頭をわずかに動かすことしかできない。うわーー。
というところで目が覚めた。と、思う。だと信じたい。
これを見た直後は、あまりの恐ろしさに必死に眠けに逆らってしばらく起きていた。そこで寝たらもう戻ってこられないような気がして。

二つ目

僕はとあるビルの一室に潜入している。この先に敵がいて、我々は戦争をしているのだ。しかし強固なバリケードが邪魔をしているので先にすすめない。潜入しているのは僕だけだが、頼もしい味方である草薙少佐に応援を頼む。もうすぐロボットが援軍にくるはずだ。
けたたましい音とともに、部屋の入口が破壊され、人型ロボットがのりこんでくる。味方だ。男性型と女性型と子供型。男性型にバリケードを破壊することを命じると、バキバキと音をたてて障害物が排除されていく。と、そこに通信がはいる。草薙少佐だ。
「気をつけろ、ロボットがハッキングを受けた。援軍におくったロボットは敵だ」
男性形ロボットがこちらに向きなおり、注意する間もなく銃で僕の胸を打ち抜く。死んだ。
死んだと思ったが、死んでいなかった。まだ死ねない。まだ意識がある。この世界が終わらない。ロボット達が僕をとりかこみ、女性型ロボットがいぶかしげな顔をする。
「こいつまだ死んでないよ」
女性型ロボットは猛烈な勢いで鋭利な鉄パイプを打ち出し、僕の腹になんなくつきささる。痛みはないが、まだ死ねない。意識ははっきりしている。
「だめだよそんなにあせっちゃ」
子供型ロボットが口を歪めて微笑む。
「もっと楽しもうよ。目玉をくりぬいたりしようよ」
子供型は長く、そして太いピンセットをこちらの目に向けてゆっくりと延ばす。もうやめてくれ。この夢をおわらせてくれ。夢中で逃げた。入口に走った。背後でけたたましい子供の笑い声。同時にまた太い鋭利な鉄パイプが打ちだされ、背後から僕の体を貫通する。おもわず倒れこむ。もう視界にはいるのは埃のつもった金属的な床だけ。
「今度は○○しようよ。△△して、××して…」
子供型が嬉々としてこの世の物とは思えない仕打ちを並べあげる声が聞こえる。もう駄目だ…。
というところで目が覚めた。


あともうひとつ、家族がらみの悪夢を見たのだが、それは生々しすぎるのでここには書かない。