Book Baton番外編
先日、Book Batonを書いてみた*1が、その時に書こうとおもって書けなかった本がある。遠い昔に読んだ本だったので、ISBNはおろか本のタイトルもうろおぼえ。googleとアマゾンで少しがんばってみたが、結局発見できず、ちゃんと書けないのも悔しいので書くのはやめておいた。
今日、ひょんなことから作品名を思いだし、アマゾンで発見できたので並べておく。
- 作者: 加古里子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1969/07/25
- メディア: 単行本
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- 作者: 加古里子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1975/01/20
- メディア: 単行本
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- 作者: 加古里子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1978/11/15
- メディア: 大型本
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当時読んでいた時も非常におもしろかった。なんだかわからないけどおもしろかった。うちの親は本(当時は絵本だけど)を多く買い与えてくれたので、この手のシリーズの絵本*2は結構読んだはずだけど、その中でもとびぬけて抜群におもしろかった。何十年もたってから、ふっと思いだしてしまうくらい。
今、思い返してみてもすごい本で、最初のページがノミやら、うみうしやら、とんぼやらから始まるにもかかわらず、最後のページではアンドロメダ星雲をこえて宇宙のはてまでいってしまうスケールのでかさ。スケールが広がっていく途中でも、普段は目にしない地中や大陸だなや*3、雲や空の様子が、わかりやすい素朴な断面図で書かれてて、見てて飽きなかった。当時の僕は、自分の身の回りの世界の隠された一面を知って驚き、なにより、それがそのまま未知の世界に繋がっていることに興奮を味わっていたんだと思う。
そして、確かあれは「宇宙」の最後のページだった。「宇宙」は、途中で地球を飛びだし、太陽系を飛び出し、銀河系をとびだし、いくつもの銀河がちいさくごちゃごちゃと描かれたページで終わるのだが、そのページにこんなことが書いてあった。
私たちは、宇宙の一番遠いところまでやってきました。この先に何があるのか、それは今はまだわかりません。この先を解明するのは、もしかしたらあなたかもしれません。
かなり記憶はあやふや。すごい嘘かいてるかもしれない。文章はいま雰囲気で作りました。でも、最後のページに書いてあった文章に強烈に刺激されたことは良く覚えている。自分の世界の成り立ちと、そしてその果てに潜む未知。さらに、自分の手でその「未知」をこじあけられるかも、という興奮。もしかしたら、この本こそがその後の僕の物の考え方を決定したのかもしれない。いやぁ、やっぱりすごい本ですよ。