容疑者 室井慎次

さてさて、踊る大捜査線 外伝その2です。みてきました。
えー、うー。予告編を薄めると本編になります。以上。

…もうちょっと書くか。「正義」だか「真実」だか「信念」だか「勇気」だかを信じている人は、何もしなくても周りが勝手に助けてくれますよ、という映画でした。徹頭徹尾、主人公たちが何もしない。相手の凡ミスを鬼の首をとったかのように叫び、そして謝るだけ。あっぱれ*1
それにひきかえ、新城(筧利夫)がよく働いた。あんたがんばった。大丈夫、みんなわかってる。この映画、あんたが主役だ。頼りない弁護士にハッパかけにいったり、権力闘争にあけくれる上司の隙をついて、さらにその上司とネゴったり、影できちんと事件を収拾したり、最後も見事な大岡裁きで懐の深いところを見せる。あっぱれ。
まあでも、田中麗奈の食べっぶりと走りっぷりは素晴しかったし、八嶋智人のキレっぷりは(できれば、あんな過剰な演出無しに)もっと見ていたかったし、なにより、見たの久しぶりだったけど、木内晶子の白痴っぷりに度肝を抜かれました。あの白痴顔!知性のかけらが一片も感じられませんでした。すごいよ。ホンモノ?
…結果としては満足か(強がり。

他の感想をざーっと見たあとの追記

そうだそうだ。また季節が冬だった。2月の設定。前回の交渉人はクリスマスだったし、なんなんだこれ?なんかのトラブルで季節合わせそこなった?最初からDVD販売時期に焦点あわせてる?
それから大杉漣は何?

*1:「正論を吐く主役達でも正面から「敵」に打ち勝てます」という脚本が書けなかったのかなあ。しかたなくあざとい演出で観客のめくらましをしつつ、小手先の辻褄あわせだけでラストまで転がしていくしかなかった、という印象です。やっぱり脚本が観客舐めすぎなんじゃないの?