いきつもどりつAjax

最近のAjaxの流行りで、何かを閲覧する時にリロードしないで画面遷移するUIをちらほらと見かけるようになった。で、気になっていたのだが、AjaxのUIでは「新しく登場したエントリはいままでのエントリに追加して表示される」という、いわば累積閲覧型のタイプが妙に多い。
なんで画面遷移がスムーズにできるのに、いままで見てた情報をそのまま残すんだろう、と疑問に思ってたんだけど、さっき累積閲覧型じゃないAjaxUIを使ってみて、はたと気がついた。
完全に遷移させちゃうと「戻る」が使えないんだね…。さっきまで見てたページに戻りたい!と思って途方にくれてしまった。Ajax外にページ遷移しちゃってAjax内の特定のページに戻れないのはまだしも、同じUI内なのに「さっきまで見ていたページ」にすぐに戻れないのはすごいストレスだなあ。今頃実感するこの勘のにぶさよ。

ということは、累積閲覧型でないAjaxUIでは、普通のサイトナビゲーションだけじゃなくて、アクティブユーザーナビゲーションとでもいうべき、ユーザーの通って来た道をトレースして動的にナビゲートする機構が必要かな。うまく可視化してやったらおもしろいものにならんかな。パーソナライゼーションの何かに役立つとか。何かってなんだ。そんなことまでしなくても、Undo相当の機能があれば十分かもしれない。
あーそうだ。例えばWikiのサイドバーに、ユーザーのいままでのアクションに応じたメニューを出してみるのはどうだろう。閲覧履歴や検索履歴から、おすすめページを出す、とか。そのコース辿ってきた人は、こっちに抜ける人が多いですよ、みたいな。ユーザーが混乱するだけだろうか。