ブルースカイ

ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)

ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)

読了。
やや近未来の「少女」が、中世ヨーロッパの「少女」以前の少女と一緒になって逃げたり、それなりに近未来の「少女」の文化的後継である「青年」と一緒になって逃げようとしたりするお話。
文章的には、最初の中世ヨーロッパの少女の描写や、唐突にでてくる「システム」側の人間の描写の中にちぐはぐな印象を受けて読み進めるのがつらかったが、近未来に舞台が移って以後は自然に読めた。ひととおり読み終ってみると、まあ、おもしろいんかなあ、という印象。
あんまりはっきりした印象を受けなかったのは、外側と内側から繰り返し描写されてる「少女」にいまいちぴんとこなかったからか。こんな印象を受けているようでは、僕はこの作家と合わないのかもしれないな、と思いつつ、勢いで
少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)

も買ってみた。そのうち読もう。