"なめらかアルバム" 大量の画像を閲覧するためのインターフェイス

http://sappari.org/flash/kamakura/
普段このダイアリを見て「わけわからんことしか書いてない」と思ってる人も、このリンクを辿って画像集(アルバム)を眺めてみよう。気持ちよくアルバムが閲覧できます。そんなことない? 詳しい説明は、http://sappari.org/na.html に。このアルバムを作るソフトは http://sappari.org/namaker.html で公開されている。
このアルバムを眺めていると、本をぱらぱらめくる感覚になれる。ざーっと見たいときは、ぱらぱらぱらららっとおおざっぱにページをめくっておおざっぱにページを流し読んで、気になった箇所があれば、ぱらっとそこで止めたりめくるスピードを遅くしたりして詳しく読む、っていうアレ。このアルバムでは高速にスクロールすると、見ている対象がどんどん縮小されていって普段より多くの情報を一度に見れるようになっている。この仕組みがぱらぱらめくりと同じ感覚に近い。
この技術の元ネタは「移動速度に応じた自動ズーミングによる効率的ナビゲーション」(http://www-ui.is.s.u-tokyo.ac.jp/~takeo/research/autozoom/autozoom-j.htm)。リンク先には、デモンストレーション動画とJavaアプレットでのデモがある。さすがデモ職人の五十嵐先生だけあって、デモもおもしろい。ちなみに、アルバムへの応用もすでにこのデモンストレーション動画の中にはいっている。
この技術はアルバムだけじゃなくて、他にもまだまだ応用の道がありそう。PDFがこの仕組みで見れるようになれば、本当に「本のぱらぱらめくり」がコンピュータ上で再現できるかも。PDFでいけるなら何も対象が写真とか絵じゃなくても大丈夫だろう。とにかく大量の対象を眺めてその中から何かを探したいときには使える気がする。
普段、僕が目にする大量の情報っていったら、まず思い浮ぶのがgoogleなんかの検索の結果だ。検索結果の文字をズームしてもしょうがないが、例えば検索結果のサイトのサムネイル画像を、ががっと並べてばばっと閲覧できる、っていうのはどうだろう。これくらいだったら簡単にできるかもしれないので、そのうち作ってみようかな。あー、ここの流れからいえば、はてなブックマークに適用するのがおもしろいか。
他にもズーミングの特性を考えると、どれだけ拡大しても画像が荒くならないベクターデータと相性が良さそうだ。となると、最近、Firefox1.5にもレンダリングエンジンが実装されたSVGの出番だろうな。この前もSVGAjaxをこみにしてなにか新しいインターフェイスはできないかなぁ、と夢想してみた*1けど、ズーミングを主体にしたブラウジングインターフェイスってのもいいかもしれない。例えば、サイトのサムネイルか縮小したIFRAMEを線で繋いで、サイト間のリンク関係を図示しておく。ぐちゃっとしたでかいグラフになるだろうけど、それにズーミングこみのナビゲーション機能をつけてやって、全体の構造を把握しながら、気になったところにズーミング。ある程度ズーミングすると、いつのまにか各サイトのページにジャンブしている、とか。リファラとかトラックバックとかをわかりやすく表示しておけば、「自分のブログをとりまく状況」を直感的に把握しながらブラウジングできるようになりませんかね?んー、ちょっとAjaxとかのレイヤーから話がずれてるか。