RubyKaigi 2007 二日目

最後のDave Thomasの講演につきる二日目。
Rubyは「愛」に溢れていることがよくわかった。

その他のセッションは、エンタープライズ系で使えるRubyの話にくわえて、GUIとビジュアル系(画像処理とか)、そして驚愕の基調講演を経ておまけのRejectKaigiという流れ。
エンタープライズ系だと、ノーマークだったワークフローエンジンと非同期メッセージングライブラリの話がおもしろかった。ちょっといじってみておきたい。クロージングの後のRejectKaigi(RubyKaigiでRejectされたネタをゲリラ的に慣行する試み)もいろいろおもしろかった。特に田中さんのnext,break,return話がかなり整理されてそうでおもしろそうだったんだけど、いかんせん2分半では短かすぎる。資料あるかな。
GUIRubyCocoaの発表がおもしろかった。開始直後は一言もしゃべらずに無言のままでirbぽいコンソール*1上でコードを打ちこんでは実行、また打ちこんでは実行、というインクリメンタルなコーディングをしだして、気がついてみると3Dのキューブがくるんくるんまわりながら縮小されていくデモがその場で完成していた*2。無言だったのはそこの部分だけで、後は普通にしゃべってたけど、発表時にコーディングしてる姿だけを見せて、一言も発しないプレゼンスタイルというのもアリだよなあ。コーディングの結果がプレゼンになってて、かつ、見るだけで十分説明に見ただけでわかるよーな題材じゃないと成立しないけど。
昨日のJRubyの発表でも思ったけど、どうやら僕はインクリメンタルにGUIをつなぎあわせていく光景に未来を感じているらしい。(その後のビジュアル系のセッションで示されてたように)既にRubyからでも、いろんな画像処理ライブラリを呼びだして、ベクターデータを生成できたり画像にいろんなエフェクトをかけたりは簡単にできるわけだから、そういうのを組みあわせて、新しいGUI像みたいなのはできないかなあ。"柔軟な"コンポーネントをとりこんだ上でコンソール上で微調整しながら一個ずつ追加してく、みたいな。うーん、それぞれちょっとずついじってみてから考えてみるかな。

*1:1行ずつ実行じゃなくてエディタぽい複数行OKなフィールドの上でコードを入力した後に、マウスで選択した部分だけを実行している(do it?)ようにみえた。あれはなんなんだろう?

*2:ズームアウトなコードは読みとれたけどキューブ自体の生成コードが記述されていたのか、データ読みこんでたのかはわかなかった