忌火起草 解明編
- 出版社/メーカー: セガ
- 発売日: 2008/08/07
- メディア: Video Game
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これはいい。これはいいゲームだ。まぎれもなくSFC版「かまいたちの夜」*1の正統な後継者ですよ。ようやく登場してくれたか、という思いで胸がいっぱい。楽しい。
プレイ状況は赤、茶色、青に加えて紫まで「完」を出したところ。表示されるパーセンテージでは70%くらい。ちらっと緑にはいりかけたが、何故かすぐ戻ってしまうので悩み中。
システム的には、描写はあいかわらず文字でべたに表示されるものの、登場人物のセリフが全て音声で流れるのは新鮮だし、環境音も実に細かくしこまれてる。サークルの部室では、主人公と直接会話してる人以外がえんえんしりとりしてる音声が聞こえてたり、食堂では他の人の会話がなんとなく聞こえてきたりして臨場感抜群。あと、携帯にメールが着信すると手元のWiiリモコンがぶるっといったりします。地味にこわい。
さらに今回は、フローチャート表示と分岐条件のバランスにかなり気をつかってるように思える。フローチャートから分岐条件がまるわかりだと、ゲームが単なるフローチャート穴埋め作業になってしまって非常につまらない。いままでのかまいたちの続編にはそういう傾向があったんだけど、今回は怪しいポイントはわかるものの、どの選択肢が影響してるのかわかりにくい作りになってるので単純な穴埋めにはならない。その意味で、プレイ感はフローチャート表示がなかったSFC版かまいたちにかなり近いです。
お話の分岐の仕方もSFC版かまいたちに近くて、本編と似たようなホラーものあり、登場人物や最初の展開はまるきり同じなのに、ものすごい違う話にぶっとんでいってしまう展開ありで満足。個人的には「街」っぽく複雑に話がからみあうのもやってみたい気はするが、難易度の調整が難しいだろうなあ。
…しかし、ここまでやって外伝的な話以外は全部鬱エンディングっていうのはゲームとしてどうなんだろう。最後までやりきったらまた書くかも書かないかも。