「時空の支配者」ルーディ・ラッカー(早川SF文庫 ISBN:4150110921)

時空の支配者 (ハヤカワ文庫SF)
読了。
ラッカーは予備校生のころから読んでいるはずだが、 軽妙な語り口とぶっとんだアイデアに彩られたお話はあいかわらず。
あまりに軽すぎて、すごいアイデアがさらっと流せてしまうのは、いいのやら悪いのやら。気軽に読めることは読めて、ハズレ感もないのだが、もうひとつものたりない。
なんというか、SF的にネタの展開していく手ごたえがないんだよな。あとがきで大森望が「プランク定数を引き伸ばすなんて,SFオタクの飲みネタだ」と書いてたんだけど、まさにそんな感じ。
わはは。それはおもしろい。とは感じるけど、それが重厚さに繋がらない。

いや、ラッカーをそういうふうに読んではいけないというのはわかってるんですけど。。ハイ。
ラッカーのアイデアバクスターに書かせるとどうなるのだろう。
重いのが好きなだけのか??>自分