少女には向かない職業

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)

読了。
読むのに苦労するかな、と思ったら結構するする読めた。義理の父親はアル中で仕事しないわ、母親は自分のことで手いっぱいで理解を示してくれないわ、という境遇の女子中学生の魂が流されていく物語。ブルースカイ(isbn:4150308209)よりこっちのほうがストレートで面白かった。
「少女」の描写やそれを取り巻く環境も、これならまだ理解できるかなぁ、という感じ。理解できるだけで、生暖かく生きてきた僕にはよくわからない世界ではあるし、どれくらいのリアリティがあるのかは正直いってよくわからない。荒涼とした読後感しか残らなかったのも、そのせいでちゃんとした評価ができてないからかもしれない。
これはもう一つのマルドゥック・スクランブルなのかなあ。つまらなくはなかったけど、うーむ。