渇きの海

SFの巨匠、クラークの月面救出サスペンスもの。ながらく積読状態だったものをひっぱりだしてきて読んでる途中。今ちょうど半分くらいだが、めちゃくちゃ面白い。
事故で、月面に厚く降り積る塵の中に埋没してしまった遊覧船。鉄分を含む塵のせいで、通信手段も閉ざされ、自力で脱出する術もない。船に損傷はないが、20数名のクルーと乗客が密室に閉じこめられてしまう。均質に降り積った塵のせいで、埋まった場所さえも外部からは判別が難しい。食料と空気の備蓄は一週間。はたして、その間に場所をつきとめ、深い塵の奥深くから彼らを救出することはできるのか?
アポロ13」(映画でもドキュメンタリーでも)が好きな人にはお勧めの一冊だと思う。いやもう、こういうのはたまりませんね。