プルーフ・オブ・マイ・ライフ

http://c.gyao.jp/movie/proofofmylife/
前から見たいなあと思っていて、確認してみたらもう終わりそうだったので慌てて見にいった。
ボケた天才数学者の世話をしていた娘の話。父が死に、彼女は半ばひきこもりのようになるのだが、実は彼女にも天才的な数学の才能があり…。というかんじ。予告編から推測した話とは微妙に違っていたけど、まぁおもしろかった。でも、最後ちょっとすっきりせず。
とにかく娘を演じるグウィネス・パルトロウがかなりよかった。数学者らしいいいまわしや、物事を考えている時の表情とか目線がかなりそれっぽい。
でも、場面場面では素晴しいんだけど、全体として見たときにいまいちすっきりしない。構成に失敗しているような気がする。全体としては、時系列を前後しながら、彼女と父親の数学への取り組みと、それを原因とする彼女の葛藤の真相が明らかになっていく構成なんだけれども、最後まで蓋をあけたところで、彼女の気持ちがさっぱりわからなくなってしまった。
うーん、構成にミスリードされるという前提なら流れとしてはわからなくないけど、彼女を中心に再構成すると、「なんであそこで心変わりするんだ?」みたいに思えちゃう。自分が読みきれなかっただけかなあ。ミスリードを意図した構成じゃないだろうしなあ。安く見られるようになったら何回か見たいな。
ちなみに原題は「proof」。こっちのほうがタイトルとしてはシンプルかつストレートで力強いと思った。「オブ・マイ・ライフ」とかいらんじゃろ。観客の想像力をせばめてる気がするよ。