図書館戦争

図書館戦争

図書館戦争

近く続編がでるらしいことが帯に書いたあったので、本屋に踊らされて買ってみた。書籍に対するほとんど無制限な検閲が許されたパラレルワールドな日本、その検閲に対抗すべく合法的に武装(専守防衛)した図書館と、図書館に戦闘員として配属になった女のコの物語。
めちゃめちゃおもしろかった。クラゲやザリガニは、ところどころにしょんぼりポイントがあったりして正直微妙だったが、これはおもしろい。予備知識が全くない状態で読んだので、あまりに荒唐無稽な設定を説明された時点で、細かいところはもうどうでもよくなってしまったのが勝因か。特に、冒頭、主人公の郁が図書館の防衛員を志望するきっかけとなったエピソードが素晴らしく青くさかったのでやられました。それが全てかな。こういう話は大好きだ。
なんとなく「パトレイバー」を思いおこさせる、全編とおした超法規的な「正義の味方」っぷりも、その心意気やよし。乗せられてすーっと読んでしまった。あと会話のテンポが小気味良かったのもまる。上野樹里あたりで映画化したら結構いけるんじゃないの。
本好きで、(目線が若くてシリアスになりすぎないという意味の)ライトノベルいける人にはお勧め。続編も買うしかないなあ。

うわ、本編にでてきて章題にもなっている

第1 図書館は資料収集の自由を有する
第2 図書館は資料提供の自由を有する
第3 図書館は利用者の秘密を守る
第4 図書館はすべての検閲に反対する
図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。

って、本物の「図書館の自由に関する宣言(http://www.jla.or.jp/ziyuu.htm)」だったのか。全然知らなかった。なんてすごい煽り文句理想に満ちた宣言なんだ。よく見つけてきたなあ。